阪神淡路大震災

こうして毎日無事に過ごしてる事を
幸せに思います。

今でも「揺れ」と「地響き」が怖いです
震度3の小さな地震でも
体が固まって息が出来なくなって
天井が落ちてこないか確認してしまう。



当日住んでたボロアパートは
見事に全壊しました。


朝方、早くに目が覚めて
ボケーッと考え事をしていたら

ドーーン!
下から突き上げられるような衝撃が
地響きと共に小さく揺れ
なぁんだ、地震か。
なんてノンキに考えてたら
おさまる気配もなく前後左右に

揺れる揺れる


よく、訓練で地震きたら机の下に隠れる
とかあるけど、正味な話無理っすよね


体が飛ばされそうになって
布団掴むので精一杯。


バリバリメリメリ家が悲鳴を上げはじめ
口の中にはすごい砂
ガタガタガタ


ようやく揺れがおさまり
頭の方から風が吹いてる事に気がつく
寒い


あれ?ここ、家やんね?


「天井が落ちてる!!!」
お母さんの震える声


暗闇の中、手を上げてみると
本当にあった…


お母さんが必死に出口を探してる
潰れてるから扉が開かない
妹が泣いてる


え?何??


上の人の話し声と
足音が聞こえた


必死に天井叩いて生まれてはじめて
「たすけてー!」って叫んだ


外から窓を割る音とか
うちら家族の生存確認する声が

聞こえた気がする


頭の上からバリバリ聞こえて
どんどん寒くなって
口の中の砂がじゃりじゃりで
光が眩しくて


出口っぽいものが出来上がって
はいずりながら外へ


居間がなくなってた。
頭のむこうはふすま挟んで
居間やったのに
なくなってた。


外はガラスだらけで
地面も割れてて
ガスが漏れる音が聞こえた


両親が別居してから一年足らず

あんたがお父さんの代わりやねんでって
言い聞かされてたせいか
うちが家族を守らなくちゃって

一生懸命やったな。




記憶が薄れていくのが怖くて
ここに一部を残しておきます。


携帯から失礼しました。